2016年03月21日

メリダのロードバイクが安い、気がする?

scultura_team.jpg
メリダのロードバイクが安い、気がする。
よくそんな声を聞く。
実際、メリダは今年は我らが日本の新城幸也選手も乗っている。(残念ながら落車で大腿骨を骨折という大きいケガに見舞われてしまったが)
チーム・ランプレ・メリダはツール・ド・フランスも走っている。

十分速い、良い自転車に思える。
その上で値段を見ると確かに安いように見える。
実際、どうなのか、メリダ2016ラインナップについてぼんやりと考えてみる。
あくまでぼんやり、だいたいの個人的な考えだ。


まず、安い安いと叫ばれている一番の理由となっている車体が、スクルトゥーラ・チームだ。
ツールドフランスでプロのチームが使っているグレードで、フレーム単品価格269,000円というから驚きだ。
何と30万円を大きく切っている

スクルトゥーラにはもう一つ上のグレード、スクルトゥーラ・9000もある。スクルトゥーラの中では最上位グレードだ。
こちらはより軽い
フレームセットで985gとメーカーはうたっている。
フレーム重量じゃなく、フレームセット重量で1kgを切るというのは、もう、ちょっとしたオバケだ。(フレームセットっていうのが、どこまでの部品を付けた状態のことを言うのか知らないけれど)
気になるお値段はフレーム価格329,000円
フラッグシップのモデルの値段としては非常に良心的だ。


プロはセカンドグレードを使わされているの?メリダはケチなの?
いやいや、そういうわけではないだろう。

メリダは、軽量ラインナップのスクルトゥーラの他に、エアロのリアクトエンデュランス系のライドと3種類のラインナップなのだが。
軽量ロードバイクの場合、一番トップグレードのものは軽すぎるのだ。

というのも、プロのロードレースでは、6.8kgという重量規定がある。
昨今のフルカーボンロードバイクであれば、簡単にそれより軽くなる
特に軽量モデルと呼ばれるラインナップのトップグレードともなれば、さらに軽くなる。
6.8kgより軽い場合は、おもりを付けて走らないといけない。
どこかにおもりを付けるより、全体に均等に重さがある方が走りやすい。

多分なんだけどね。
そんな理由でスクルトゥーラはセカンドグレードがプロモデルなのだろう。


実際、エアロロードバイクのリアクトは一番トップグレードのモデルがプロ仕様モデルになっている。
こちらはフレームセットで329,000円
スクルトゥーラのトップグレード9000と同じ価格になっている。
純粋に同じグレードのカーボンを使って、形状をエアロにしているものと考えて良いだろう。

329,000円にしたって、ツール・ド・フランスでプロチームが使っているロードバイクのフレーム価格としてはお手頃だ。


ライドについても、同様の価格。
パヴェ(石畳)のあるレースで使うのがメインの車種で、レースは年に一回出るか、全然出ないかという人には、このモデルが使いやすいかもしれない。

レースがメインか、ロングライドがメインか。人によって乗り方の好みがあるし、車体の反応の好みというものもあるので、どれが良いとも言いがたいが。
スクルトゥーラ、リアクト、ライドと三車種とも、プロが実際のレースで使えるクオリティのものを作っているようだ。

とりあえずは、プロがレースで使うモデルで一番安いのはスクルトゥーラ
(いずれも十分、リーズナブルなプライスなんだけど)
お値段と性能を合わせて考えれば、スクルトゥーラは頭一つ飛びぬけていると言っても良いかもしれない。


チームモデルの一つ下のスクルトゥーラ6000はチームと同じグレードのカーボンのフレームで、アルテグラ組み。
お値段は完成車で349,000円
やはりこれもリーズナブルだ。
ホイールがフルクラムのレーシング7というのは、まあ、お値段を考えると仕方ない。
あとクランクがFSAのゴッサマ
この2点は少々気になる。
それでも、レースでトップ争いに絡むとかじゃなければ、この車体に軽いホイールを入れれば十分すぎるほどのポテンシャルだと思う。


しかし、このスクルトゥーラ6000、完成車重量を見ると、7.6kgと、
「え?本当にプロが使っているのと同じグレードのカーボンのフレームなの?」
と少々疑問は残る。

アルテグラ組、完成車重量7.6kg、30万円台と言えば。
軽量バイクのライバル、TREKのエモンダなんかも同価格のグレードで同じくらいの重量。エモンダSL6で税込み38万円
これが凄いのはフレームセットで税込199,000円。税込で20万円切っている。税抜きじゃなく税込みだ。スクルトゥーラ・チームより安い。

GIANTのTCR ADVANCED PRO1税抜35万円重量7.0kgと書いていた。
(このページに書いてる http://www.oshigamo.com/lineup/road_race_lineup.html
確かにTCRにはフルカーボンクリンチャーホイールが入っている。
普通、フルカーボンクリンチャーと言うと、単品でそのくらいの値段する。本当にフルカーボンクリンチャーなのかと疑いたくなる車体プライスだ。

軽さが自慢のCANNONDALEはそこの値段帯は作っていない。
少し安いが税抜32万円スーパーシックス・エボ・アルテグラ4が恐らく対抗馬になるだろうか。重量は調べたがよく分からない。とりあえず、2016のCannondaleのホームページは恐ろしいまでに見づらい。

自転車は重量だけじゃないとは言えど、
「本当にプロがレースで使っているのと同じフレーム?」
と、ちょっと引っかかる。

メリダ激安伝説』も実は案外、微妙なのだろうか。
むしろ、やはりGIANTは偉大だと驚かされる。
フルカーボンクリンチャーが入ってこの値段か。
どんなカーボンだか得体は知れないほどの値段だ。
得体は知れないが、十分軽い、安い
激安ジャイアントはやはりダテじゃない。

或いは、プロっていうのは意外と僕らが思っているよりも安い機材で走っているのかもしれない。
案外他のチームも実は、軽量モデルのロードはセカンドグレードのこのあたりの値段帯のものを使っているのかもしれない。
さすがに、そんなことはないか。
どうだろう。


重量制限がないホビーレースなら、スクルトゥーラ 9000はちょっとしたヒルクライムオバケにカスタム出来るだろう。


「そんなお高いロードバイクは僕にはいらないよ。20万円くらいのお手頃価格が欲しいんだよ」
スクルトゥーラ3000フルカーボンで105を搭載したモデルで20万円を切っている。
初めてのフルカーボンという人には、実に心躍る価格だ。


ただ、スクルトゥーラ6000のところで少々疑問に出た
「え?本当にプロが使っているのがこのグレード?」
というのが実は真実かもしれない。
実はロードバイクって、フラッグシップ以外のグレードに関しては比較がすごく難しい。

さらに、プロが使う6.8kgという重量は、ジャイアントの35万円のTCR(セカンドグレードフレーム+アルテグラ+セカンドグレードフルカーボンクリンチャー)=7.0kgという数字示しているように。
セカンドグレードフレーム+Dura Ace+フルカーボンチューブラー)=簡単に6.8kgということなのかもしれない。
それでも、7.0kgという数字を35万円で作ってくるジャイアントはやはり凄い。

こうなるといよいよよく分からない話になってくる。
「メリダって安そうに見えて、実は普通なの?」
っていうところが解決しない。

さらにメリダのロードバイクは楽天でも流れているところを見ると、ちょっと不安な気もしてくる。
これはメリダの車体のせいというより、メリダの日本国内での流通を管理している問屋さんの方の問題なのだろうが。

そう、メリダはジャパン法人がない。
日本ではミヤタサイクルがやっている。
『ジャパン法人がない=仲介に問屋が入る=劇的に安すぎるというのは少々おかしい?』
そんな風に僕は思うのだが、実際のところは分からない。


それでも、フラッグシップのフレームが30万円ちょっと、特にスクルトゥーラ9000ならヒルクライムオバケも作れちゃうということを考えると、やはりリーズナブルな方のメーカーなのだろう。

セカンドグレード以下に関しては、案外、たいていの大手メーカーなら値段相応、どんぐりの背比べなのかもしれない。
実際、大手メーカーのセカンドグレードは、だいたいどの車体に乗っても、
「この値段でこれはすごいなぁ」
とため息が出るほどに良く走る。

確かに、自転車なんて、それなりに体積もあるから、製造コストよりも輸送コストのことや、為替レートの変動に対する安全マージンなんかを考えると、意外とどこのメーカーもさほど大きく価格差を付けられないのかもしれない。
安く見えるのは、あくまでそう見えるだけなのか。

まあ、あくまで僕の推測の域に過ぎない。
事実は藪の中だ。

まあ、そんなこんな。

posted by じてぼん。 at 21:00 | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする