2016年10月13日

カーボン?アルミ?クロモリ?竹?

最近、安いアルミのロードバイクのフレームが一本欲しい。

山の生活だと、フルカーボンの車体を保管しようと思うと、わざわざふもとの町に部屋を借りないといけない。安いアルミのフレームなら、会社の事務所に置かせてもらっても気楽だ。

少々の転倒など気にならないようなアルミのフレーム。


高いアルミのフレームにしたって構わないけれど。

アルミはしょせんアルミ、自転車で良い走りを求めるならやはりカーボンだ。


そう、自転車を選ぶときに、浮かび上がるのが、どの値段帯にするか。

まずアルミとカーボンに分かれる。

そして、それぞれに安いモノと高いモノがある。

どれにもメリットがある。


まず、安いアルミはレーシーには走りにくい。重さもあるけれど、そもそもに速く走るための設計はしていない、ダンシングの反応が悪いとか、安定感に欠けるとか、欠点を挙げればキリはない。

ただ、安いアルミでも、やはりロードバイクはロードバイクだ。

フレームサイズさえ間違わなければきちんとスポーツポジションを出せる。ポジションさえ出れば、ある程度の出力は問題ない。

ただ、違うのは伝達効率だったり、細かい操作感、あとは軽さの問題だったりする。


極論をすると、一番安いロードバイクでも速い人が乗れば速く走れるっていうのは事実だ。


ただ、同じくらい速く走れる人が、安いアルミと高いカーボンを乗れば、当然ながら高いカーボンが速いし楽だ。

速く走れる人って言うのは、それなりに速さに対してのこだわりがあるから、やっぱり高いカーボンは一つは持っている。


さて、難しいのは高いアルミと安いカーボンだ。

時々、高いアルミは高いカーボンと同じくらい走るという人もいる。

キャノンデールの名車、CAAD10が「アルミのカーボンキラー」という謳い文句をカタログに書いていた頃もある。

ただ、アルミのカーボンキラーを作るメーカーはきちんとカーボンキラーより高い値段のフルカーボンの車体も出している。


少し脱線になるが、なぜアルミのカーボンキラーCAAD10が人気があったのかの話もしておこう。

一口に言うと、レースで本気で自転車を使うと壊れることが少なからずあるのだ。

一位を狙おうと思えば、スプリントもありうるし、トレーニングで乗り込めば、必然的に長い距離、長い時間も使うから、落車の可能性もありえる。

そういう時に高級なフルカーボンのフレームだと買い替えが困る。

裕福な人には問題ないにせよ、本気でプロを目指している人は、さほど経済的に裕福ではない場合も多い。

そういう時に、アルミのカーボンキラーCAAD10は良いのだ。

壊したって、フレーム単品で買えば値段もある程度おさえられる。それでいて、ある程度まではフルカーボンとも勝負出来る。

当然だけれど、同じ能力の選手が勝負すれば車体性能での勝ち負けはあるにせよ、現実には選手の能力には優劣がある。選手の能力の優劣を明確にひっくり返せるほどの走行性能がフルカーボンの車体とアルミの車体にあるかと言えば微妙なのだ。


さっきのポジションさえ出ていれば、力はある程度まで出せるというやつだ。

ものすごく均衡した実力差の場合は仕方ないにせよ、ある程度実力のある人ならばアルミのカーボンキラーCAAD10は、確かにカーボンに勝てるだけのポテンシャルがあって、しかも、壊れてもリーズナブルに買い替えられる車体だった。


CAAD10以外でも、そういう良いアルミフレームはないのかと言うと。

今はある。今は高級アルミが流行ったのもあっていろいろなメーカーが出している。そもそもCAAD10だって、今はCAAD12だ。


それでも、少し前までは、そんなに値段の高いアルミの需要は少なかった。そこまでの値段を出すならカーボンが欲しい、あるいはリーズナブルに抑えたい人はその値段帯のものは買わない、ちょうどエアポケットみたいなところだったのだ。


特にCAAD10はアルミフレームとしては珍しくフレーム単品販売があった。


メーカーとしては、単価は下げたくない。

フレーム単品販売は利益になりにくい。

しかも、アルミフレームの値段帯となるとますますだ。

そういう中でCAAD10は非常に優秀だった。フレーム単品で売っていた、非常に質の良いアルミロードバイクだった。


玄人が愛するものは、やはりその世界での人気も高まる。高いアルミバイクって良いらしい、と。

十分に高級アルミというジャンルが成熟したのを見計らって、現在はいろいろなメーカーから高級アルミのロードバイクが出ている。

20万円前後のアルミフレーム+105の車体は驚くほどによく走ってくれる。


安いカーボンフレームはどうなのか?

安いと言えどカーボン+105だから20万円、高級アルミとほぼ同額になる。

これは、レースで限定すると、正直なところ、高級アルミの方が速いだろう。

ある程度、乗っている人なら明確に分かると思う。安いカーボンはとにかく反応が悪い。


ただ、それはレースでの話だ。


安いカーボンは安くとも見た目が良い。

外見だけで安いカーボンか高いカーボンか見抜ける人は滅多にいないだろう。

やはりカーボンは溶接がないし、カーボンというだけで自転車の最高峰というロードバイク乗りの間での暗黙の了解がある。

見た目は大事だ。

自動車でさえ、日本の道を走るなら日本車が楽だし高性能と分かっていても、やはり外車に乗りたいと言って、明らかに燃費も走りも良くない外車を買う人はいる。

乗り物にとってかっこよさは大事な要素だ。


カッコのためだけということもない。

カーボンはいかに安くとも、アルミと比べれば圧倒的に振動吸収が良く、特に長時間乗るならカーボンの方が間違いなく快適なのだ。


高いカーボンはレースでも強くて、カーボンならではの振動吸収がある。

値段するだけあるなぁとしみじみするフレームはたくさんある。

逆に値段する割には大して走りのよくないフレームもあるけれど。


使い方と予算によってどれが良いとも変わってくる。


そりゃ、僕もカーボンが折れたり何かあってもいくらでも新車を買い直せば良いという具合ならフルカーボンのロードバイクをガシガシ乗りまくるかもしれない。

やっぱりフルカーボンの車体は良い。

人間の作れる最高の人力の乗り物だろう。


ただ、やはりある程度荷物を付けようと思うとフルカーボンは全くどうにもならない。手も足も出ない。


そうなるとやはり安いアルミのロードがシクロクロス辺りが一本欲しくなる。

ただ、自転車を増やしてもキリがないので、それならやっぱりフルカーボンを使えばいい気もする。

わざわざ新しいフレームを買うくらいなら、フルカーボンを使って壊れてから新しいフレームを買ってしまっても良い。


そう、貧乏性を出して、値段の高いフレームなんかを使わないでいると、結局、それこそ勿体ないのだ。


クロモリのシクロクロスなんていう選択肢も出て来るといよいよキリもない。

でも、改めて考えると、一番最初に乗っていたクロモリのロードバイクが速さもあったし、頑丈で、しかも、荷物もある程度は付けることができた。


考えるほどに迷いが出て、五周くらいして、これは思い切って、竹のロードバイク、ザンバイクに走ってしまうのが良いんじゃないのかとかわけの分からないことを考えたりする。

ザンバイクは結構欲しい。


まあ、そうは言えど、結局お金は旅の資金の方に優先されるんだけど。

それにしても、ザンバイク欲しい。

あれは絶対に面白い。


ザンバイクごり押しで考えると、荷物なんかいかに減らすか、何とでも出来るんじゃないか、とか本末転倒なことを考え始める。

それならフルカーボンで良いじゃんってのが正論なのだが。

ザンバイク、良い。

あれは所有欲をそそる。

綺麗だ。面白い。


そう、走りが良いとか、使い勝手とかいろいろあるにせよ、結局は当人の満足だ。

ただ、デメリットは理解している方が良い。デメリットをふまえても、これがどうしてと欲しいってのは良い。

一口に言えば、どうしたって人力の乗り物である以上、全てにおいて完璧というのは難しいのだ。どうしたって限られている。


まあ、ザンバイクはいずれだな。

とは言えど、案外フレーム価格も高級ロードバイクほどではないので、そこまで欲しいと感じるなら一本買ってしまって良い気もするのだけれど。


でも、そこまで出すならクロモリかな。

いやいや。

人に貸しているアルミのシクロクロスを返してもらえば全て解決するのか。

いやいや、やはりザンバイクを所有する喜びは他にはないと思うな。

まあ、余裕が出来たら。

身の丈に合えば。


まあ、そんなこんな。

posted by じてぼん。 at 22:11 | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする