2018年03月17日

ジャイアントのグレートジャーニーが販売終了した件について。

旅の自転車が欲しいと言われると何を勧めれば良いんだか困る。

僕が海外でも使ったのはジャイアントのグレートジャーニーっていうやたらと安い旅用の自転車だ。
旅用とは言っても、はっきり言って単なるクロスバイクって言ってしまって差し支えない。
少々マウンテンバイクよりの設計にはなっているようだが。

ただ、グレートジャーニーは2017年モデルが最後になってしまった。
グレートジャーニーは楽だった。
何も考えず、自転車に詳しくない人間が直感で買って、それでいて旅にきちんと使えた。

旅の自転車ってのは、要は頑丈で互換性があれば良い。
そう考えるとシンプルなクロスバイクってのは良いのだ。

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今と昔だと旅の自転車ってのも変わっている。
昔の常識で旅の自転車を考えるとずれてしまう。
また、日本人とヨーロピアンだと好む機材も違う。
ヨーロピアンの装備の方がやはり先進的なので、異国を走るならヨーロピアンの装備を参考にする方が現実的だろう。

昔は日本人の旅用自転車と言えばランドナーだった。
でも、今、昔ながらのランドナーを使うと650Aっていうサイズのタイヤが旅先で見つからなくて難儀する。

また、昔は絶対クロモリだったけれど、昨今はそうでもない。
クロモリの良さはある。
旅では溶接修理が出来るっていうのが圧倒的メリットだ。
そうは言ってもフレームが折れるってそう滅多にない。

昨今はアルミの方が生産量も多いので、素直に行けばアルミだろう。

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大事になるのがホイールサイズとブレーキだ。

650Aはさっき書いたようにまずない。
700cか26インチかで分かれる。
僕のは26インチだが、700の方が日本国内では圧倒的にチューブ、タイヤともに入手しやすい。
海外でもアフリカなんかは話が別だが、スポーツ自転車が売っている国では700の方が手に入りやすいと思う。
手頃な値段のクロスバイクってのは、やはり優秀なのだ。広く普及しやすい。
異国の場合、その土地によっても変わるので一概には言えないが日本国内を走るなら間違いなく700だ。

ブレーキは従来のリムブレーキ、Vブレーキやカンチブレーキかディスクブレーキという選択肢がある。
国内ではVブレーキだろう。どこでも部品が手に入る。電車で輪行するにも楽だ。
ディスクブレーキに関しては厄介なことが多い。ただ、昨今はディスクブレーキも増えつつある。単純に時代の流れに応じて入手しやすくなったからということに加え、ディスクブレーキの方がブレーキパッドの減り方が少ない、予備のブレーキパッドが小さいので持ち運びが楽といった理由があるだろう。
性能については、正直旅の自転車にそこまでのブレーキ性能は求める必要はないだろうから、どちらでも良いと思う。

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キャリアの取り付けが可能というのは必須だ。
キャリアっていうと荷台だ。
これがないと大変なのだ。

現行のクロスバイクの場合、フォークがカーボンじゃなければだいたい取り付けできるようになっているものが多い。

前、後ろ両方にキャリアが付けられるかは買うときに確認しとけば間違いない。

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総じて考えれば、普通のクロスバイクをカスタムすれば良いだけなのだ。
ハンドルがドロップかストレートかってのは大きいところだけど、ストレートの方が修理やカスタムでは便利だ。
ポイントは9速以下ならシマノはMTBもロードも変速周りはごちゃ混ぜで使えるっていうことだ。Vブレーキだけが問題になるんだけど。
そういう厄介なことを考えるのが嫌ならストレートハンドルが間違いない。
ドロップにするならVブレーキ用のブレーキレバーと変速を別にすれば解決する。
はたまたディスクブレーキに逃げるかだが、この辺も面倒な話になる。

ジャイアントのグレートジャーニーははっきり言ってちょっと頑丈な普通のクロスバイクだ。
別段、崇められるほどのものじゃない。
ただ、何も考えず安心して買える旅専用の自転車だった。
ドロップハンドルが付いているクロスバイクと言ってしまっても良い。
そんなわけでジオメトリは割と滅茶苦茶だった。最近のモデルでは改善されたかもしれないけど、僕の使っている古いモデルはクロスバイクのフレームにドロップハンドルをポン付けしてるだけみたいな具合なのでハンドルがとにかく遠い。
そうは言っても、問題なく乗れる。

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昨今は旅専用モデルって本当に減った。
そりゃ、旅なんか出来るほどの休日がある人は少ないし、そんな人ってあまり裕福でもない。売っていても利益が少ないモデルなのだ。

一方でクロスバイクは充実している。

クロスバイクを買って、ホイールを頑丈なもの、ギア周りを少々マシなもの、タイヤをシュワルベマラソンに変える、キャリアとサイドバッグを付ける。
そういうカスタムをして、旅用の車体を作るってのが一番現実的だろう。

はたまた素直にサーリーとか旅用のモデルを展開しているメーカーを買うのも良いけれど、売ってる店が近所にあるかどうかって話もあるからこれまた厄介なのだ。

まあ、壊れりゃ担いで歩けば良い。
そのくらいの気持ちがあれば、機材って正直なんとでもなる。

そうは言っても自転車屋なんだから、旅に良い自転車を聞かれれば、そういう自転車を提案出来ないといけない。
つまるところ、旅の自転車ってのを理解している店員がいるところで買えば、それが一番だ。
ただ、そんな自転車屋って多くはない。

そういう意味ではジャイアントみたいな入手が楽な大手メーカーが旅の自転車を撤退するのは何かと悲しい。

グラベルロードだの何だのよりも、普通に世界一周に使える自転車をメーカーには作って欲しいと思う。
「じゃあ、あなた、この自転車で自分が世界一周に行こうって思えますか?」
って聞かれた時に堂々とイエスと答えてくれるような。

ま、そんなこんな。
posted by じてぼん。 at 00:04 | 自転車旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする