2019年08月19日

リムブレーキは完成している。

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最近、かくかくしかじかの金銭的な理由でディスクブレーキのロードバイクを手放して、知人から譲ってもらったので、リムブレーキのロードバイクに戻った。

改めてリムブレーキとディスクブレーキのメリットデメリットを感じる。

リムブレーキの車体のメリットはとにかく安さだろう。
昨今のリムブレーキモデルはとにかく安い。
セカンドグレードフレームならアルテグラでも、30万円程度だ。
これに対してディスクブレーキだとカーボンで105で30万円近い。
STI周りの値段が高いというのが一番の理由だろうが、それにしても、アルテと105が同じくらいの値段と考えるとリムブレーキはやはり安い。

リムブレーキ車のデメリットでもあるが、カーボンホイールが使いにくいというのもある意味ではメリットで。
やはり安く済む。

そうは言っても昨今はアルミリムの値段が高くなるのに、カーボンホイールは手頃な値段のものが増えつつある。この流れのまま進むと、やはりホイールもカーボンという時代になるかもしれない。
そう考えると、リムブレーキだとカーボンホイールが使いにくいというのはやはりデメリットではある。

一番良いカーボンホイールを使いたいという人は迷わずディスクブレーキだろう。
リムブレーキでカーボンホイールは正直勿体無いと思う。
一番軽くて登れるのはリムブレーキ+カーボンホイールというのは事実だろうが。

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リムブレーキの一番のメリットはフレームのしなりじゃないだろうか。
ディスクブレーキはとにかく足回りが固い。
足回りが固いのは立ち上がりはカツンとかかって良いのだが、アルミのバイクに乗っているかのごとく固いのはやはりデメリットとも言える。
ここは好みが分かれるポイントだろうが、個人的には適度にしなりのあるフレームっていうのが良いように思う。
それでも、ナカガワのエンドワッシャーのように足回りの剛性を高めようとするパーツがある。
足回りを固くしたいならディスクブレーキだろう。確かに漕ぎ出しなんかのかかりは良い。

それでも、硬さと快適性のバランスの取り方はディスクブレーキ車の課題になるんじゃなかろうか。
ドグマなんかが変なサスペンションなんかを付けたりもしていたが、ロードバイクはやっぱりシンプルに作るのが良いんじゃないだろうか。
まあ、この辺は好みだろうけど。

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重量面については確かにディスクブレーキの方が重いけれど、キャニオンからアルティメイトCF EVOがディスクブレーキで6kgなんてのが出たようにこれから改善されていくだろう。
ただ、個人的には500g程度の重量差っていうのはさほど問題にならないことだと思う。
それでも、リムブレーキならセカンドグレードのフレームで実現するような完成車重量がディスクブレーキだとトップグレードじゃないと実現しないっていうのは、やはり値段的にはディスクブレーキは不利だと感じる。

6.5kgより軽い車体については微妙だと思うので、トップグレードについてはディスクブレーキで良いんじゃなかろうか。
プロが6.8kgまでという縛りがある限り、それより軽い車体で速い車体というのは開発が進められないだろうからだ。
ルール改正で重量制限が5kgとかになれば、今度はリムブレーキ車全盛になるんじゃなかろうか。5kgで速い快適な自転車を作るための開発が進むだろう。
今も5kgの車体はあるが、レース用というよりはプロモーション的な要素が強い。「うちの技術ならこんなに軽い自転車も作れるんですよ」って。

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それにしても、改めて思うのはリムブレーキの完成度の高さだ。

譲ってもらったのはたしか8年ほど前のトレックのマドンのハイエンド、全くエアロにもなってない普通のロードバイクなのだが、実によく出来ている。
正直なところ、現行車種よりもロードバイクとしてよく出来ているんじゃないかとさえ思う。

この古いマドンの一番秀逸だと思うポイントはしなりだ。
トレックの良いところって、やはり乗り味だと思うのだ。現行だとマドンだ。ドマーネはもっさりしてしまう。エモンダは軽いばかりで

8年ほど前というと、エンデュランスロードやエアロロードなんかのジャンルもなかった。
一応エンデュランスモデルも出始めるかどうかくらいの頃だ。
その頃のロードバイクは全てオールラウンダーだった。
基本的には軽くて速い車体こそ正義だった。

言うなれば正義が複雑じゃなかった。
シンプルにただ総合的な速さを求めたマシンだった。

まあ、そう書いてしまうと懐古主義になってしまうのだが。

それでも、今みたいに軽量系は軽さを優先、エアロはエアロを優先みたいな順番は付かなかった。

トータルで速い自転車が一番速いという観点でメーカーがロードバイクを作っていた時代だ。
今の時代、
「御社のロードバイクで一番速い自転車は何ですか?」
と聞いた時、明確にすぐに〇〇ですと答えられるメーカーがいくつあるだろうか。
ジャイアントのTCRは今でもそういう自転車だろう。ディファイ、プロペルと高いレベルで作ってはいるけれど、やはりジャイアントはTCRだろう。
トレック、スペシャライズドはマドン、ベンジとエアロに注力している。マドンはエアロだし快適なのである意味でオールラウンダーだけど、それならマドンだけにすれば良いのにとは思う。マドンはメンテナンス性の悪さ以外については満点の自転車に近いとは思う。ベンジは快適じゃないのでオールラウンダーではないだろう。
キャノンデールはシステムシックスがイマイチ成功してないので、オールラウンダーのスーパーシックスで頑張ってはいるがいかんせんフレーム形状がOEM全開である。ある意味では最新の一番合理的な形ではあるが。
でも、新しいスーパーシックスは結構好きではある。バランスの良いオールラウンダーだ。BBをT47かシマノにしてくれたら良いのにとは思うけれど。

エアロなら、軽量なら、快適性なら、そういう細分化はいらない。
トータルで速くて快適な自転車が欲しい。
ものすごく当たり前のことだと思うのだが。
でも、実際エアロ系のバイクってなぜか速い。空気抵抗なんかトータルの走行性能の中では知れたもの、微々たるものだと思うのだが、実際に乗るとなぜか速い。
単純に一番開発コストをかけているし、最新の技術をすべて投入している車体だからというだけかもしれないが、なぜか大抵のメーカーでエアロは速いのだ。
その辺が難しいところではある。

エアロ、快適性、軽量性、さらにブレーキはディスクかリムか多様化してしまって、メーカーは「〇〇なら〇〇が最速です」と誤魔化しのようなフレーズばかり使って、結局一番速い素晴らしい自転車が分からない時代になってしまっている。

そういう意味ではピナレロみたいに、一番速いのは我が社のドグマです、っていうのは正しいと思う。
でも、ドグマってあまり欲しくならない。
何が欲しいと聞かれればLOOKのリムブレーキモデルかな、などと思ったりしつつ。
ディスクブレーキならトレックのマドンかな。
値段を考えればやっぱりTCRのリムかな。
でも、何だかんだアンカーのクロモリで良いんじゃないかな。

結局、メーカーさんが〇〇なら〇〇が最速ですと言うように、僕も〇〇なら〇〇かな、っていう感じで、明確に〇〇が一番欲しいってのがない。
強いて言うならLOOKだけど。やっぱりLOOKはカッコイイ。じゃあ、LOOKが一番欲しいかと言われると、やっぱり迷うところがある。
多分、そういう時は無理に買わずに眺めてるのが良いんだろう。
下手にジャイアントTCRに走るのも良くない。
やはり自転車は心に決めて買わないといけない。

ま、そんなこんな。
posted by じてぼん。 at 23:30 | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする