2019年10月03日

初心者がロードバイクで坂を速くなるには。

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ーーどうすればロードバイクで速く坂を登れるようになりますか?

やっぱりこの質問って多い。


僕も思う。

どうすれば速くなれるんだろう。


ーーー


「二種類の速くなるってこと」



この速くなるって二種類あると思う。


1つはレースで上位になる、或いは勝つという速さ。


もう1つが、初心者が初心者を脱出するレベルでの速くなるという速さ。言うなれば一般的ローディーの速さになる方法だ。

一般的にある程度のローディーにとって、ヒルクライムレースのコースを足をつかずに登り切るって別に難しいことじゃない。でも、初心者にとっては足をつかずに登り切るだけで大変なのだ。

ましてや、あのコースは流してもこのくらいのタイムでは登れるね、っていうタイム。例えば先日開催された赤城山ヒルクライム(ちょうど今日の写真はそれだ)では、とりあえずは1時間半くらいで登るのがとりあえず一般ローディーといったところだろう。流して登っても2時間あれば登れる。

でも、2時間で赤城山を登りきるって初心者には想像を絶するところがある。中には最初から登れる人もいるけど。

これを何とかしたい、そのくらいの速さまではなりたいってのが2つ目の速さだ。


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「レースで言うレベルの速くなりたい場合」



どちらも聞かれることはあるけど、正直なところ、レースで上位になる速くなる方法って難しい。

というか、僕は大して速くないので、上位を狙うとかって話はあまり堂々と話すのは恥ずかしいところもあるけれど。まあ、一応は専門店の店長もしていたので理論の勉強はしたし、いくらかはトレーニングも実践しているので、少々は話せる。


パワーメーターを活用してインターバルを組むとか、仲間を募って周回練習、周回ごとに制限速度を上げて行くっていう練習など方法はあるにはある。

実行するのは大変で難しいけど。

でも、そういう速くなるっていうのは、方法すら知らない人も多いので、知れば速くなるきっかけにはなる。


正直、ヒルクライムは向き不向きもあるけど、それでも、やっぱりある程度まではこなせるようになる。


僕自身そうだけど、速さが伸びない理由は継続が足りないこと。そして、トレーニングの漸進性、つまり自分の成長に合わせてトレーニング強度を上げていかないといけない。

この2つが守れれば、やっぱり速くはなるのだ。

もちろん、停滞期はあるにせよ、そこを粘り強く破れる人は速くなるし、諦めれば止まる。


あとは根本的な問題として、フォーム、ケイデンスなどを見直すということもある。

それでも、フォーム、ケイデンスを見直すにしても、良いか悪いか判断するには、やはりそれなりに乗り込まないといけない。


でも、この速さについては無理する必要もなく、当人が趣味としてどう楽しんで行きたいかで加減すれば良いものだと思う。

高校生の部活動ではなく、大人の趣味としてのロードバイクはレースで速くなるだけが唯一の楽しみ方ではない。

もちろん、レースで速くなるのも楽しみ方の一つではある。

かと言って、あっさり諦めてしまうのも、これはこれでつまらない。

この辺は結構難しい問題だと思う。


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初心者が速く坂を登る方法1



もう1つの速くなるが、初心者が速くなるということ。


これについては結構なんとかなる。

もちろん、簡単ではないにせよ、いうなれば普通の一般的ローディー、つまり普通の人が走れる速さまでは、普通の人なら到達できる。

逆をいえば、だからこそ、その速さになれないと悔しいものだし、せっかくロードバイクを買ったからには、そこまでは行きたい。


まず方法その1としては、100kmのロングライドをこなそうというところだ。

速くなくて良い。休憩も何回取ったって良い。とにかく長時間、長距離を乗れるようにするということだ。


人によって諸説あるけれど、僕は一番手っ取り早いのはロングライドだと思っている。


100kmのロングライドをするには、フォームとペース配分、休憩のとり方が全てだ。


フォームというと、

「専門的な人に見てもらって教えてもらわないといけないのかな」

と考える人もいるけれど、現実にはフォームって教えてなんとかなるものでもないし、教えてくれるような人が近くにいるって滅多にない。


だから、100km乗るのだ。

100km乗ろうとすると、最初は間違いなく体の至るところが痛くなる。

腰、首、肩、手首、足、まさに体中、至るところが痛くなる。


そりゃそうだ。

僕ら人間は直立二足歩行をする生き物であり、真っ直ぐ立つ生き物なのだ。

ロードバイク特有の頭が重心より前側に来るっていう立ち方は慣れていない。


それでも、何回かトライしていくと100kmが無理なく走れるようになる。

その頃にはフォームが出来上がってくるし、自分の体で走れるペースっていうのも分かってくる。

休憩については1時間に5分程度の休憩くらいを目安に走れれば良い。


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初心者が速く坂を登る方法2



でも、100kmのロングライドだけだと坂に強くならない。

世の中にはサイクリングロード専門のロードバイクおじさんたちがいっぱいいる。

これはこれでOKだ。

サイクリングロードをのんびりとゆったり走るっていうのはロードバイクの楽しみ方としてアリだ。


でも、せっかくなら坂も登れるほうが楽しいし、一般道をそれなりの速度で車の流れに乗って走れるとルートのバリエーションも増える。


坂については、とにかく慣れるというのが一番だ。

近くに峠がある人は積極的に挑戦してみると良い。


実のところ、坂だけ速くなれれば良いなら、100kmもロングライドしなくても良かったりする。平地100kmを走るよりも、50km程度で峠を走りに行くっていう方が、坂は登れるようになる。


それでも、峠ばっかりだと飽きる。

別の峠にも行きたくなる。

そうなると、やっぱり平地もいくらか走れて、距離と時間を乗れるようにしとかないと困る。


それに、100km走れるようになったことで身につけたフォームって坂でも応用は効くし、持久系の基礎を作ることになるから、やっぱり必須だろう。


それでも、坂をこなせるようになろうと思えば、やっぱり坂を上りに行かないといけないのも事実だ。


100km走るのと同じで、坂も何回も行けば必ず慣れる。


速く登る方法じゃなくて、長い峠でも楽に登りきれる方法っていうのを掴めれば、坂を登りに行くことが苦じゃなくなる。

そうなれば、登りに通うことも楽しくなる。

そうしていると、気付けば一般的ローディーになれている。というわけだ。


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一番大事なのは精神論



さて、ここまで方法論を書いてみたけれど、坂を登れるようになるのに一番大事なのは精神論だと思う。


別に竹槍で爆撃機を落としましょうって話ではない。


でも、信じないと登れるようにはならない。

特に初心者の場合、

「自分はそこまでガチじゃないから100kmなんて無理だし、そこまで出来るようになりたいわけじゃない」

と思う人は、やっぱり100kmを乗れるようにはならない。


逆に、

「テレビでツール・ド・フランスとか見るのは元々好きで、いつか自分もロードバイクがほしいなって思ってたんですよ」

っていう人が時々いるのだが、この手の人は割とすぐに100km走れるようになるし、ヒルクライムのコースも走れるようになる。


要はロードバイクという乗り物で100km乗るということが特殊なことだと思っているか、ロードバイクは100km以上走るのが普通の乗り物だと思っている人か。


単純に精神論ではあるのだが、精神論って本当にバカにならない。


これは初心者に限らない。

周囲の人がレースでかなり速く走るという環境にいる人は、そのくらいの速さで走るっていうことは特殊なことではないと感じている。

やっぱりこういう人は速い。


逆に初心者ばかりのグループでサイクリングロードを50kmも走ればそこそこ走ったなぁと感じるグループにいる人は、ヒルクライムレースに出ること自体ビッグイベントになるし、ましてやタイムを狙いたいとまで思いにくい。


もちろん、どちらにも例外はあるにせよ、人間、周囲の環境で自分の中での基準というものを決めてしまいがちだ。


僕の友人の間では海外を自転車で走るっていうのは、特別なことではない。

「へー、アフリカかー、良いなー。オレも今度海外行くときは狙ってみたいなー。その時は情報教えてね」

っていうのは割と普通だし、どこかに行こうと思って情報が欲しいと思えば、そういう人に聞けば、

「そこ行くなら○○さんに連絡取ってみたら?」

っていうのも教えてくれる。


そりゃ、そんなに大きいネットワークでもないんだけど。

逆に言えば、それゆえに、だいたい誰かの知り合いの知り合いくらいでつながる。

正直、僕はあまり社交的なタイプでもないんだけど、K村くんとS山さん辺りに聞けばどこかにつながるし、何だかんだで直接なつながりはなくても、連絡先くらいは知っているし、連絡すれば教えてくれるだろうという人はいる。

彼らはみんな思想が軽やかで自由だ。

クセのある人も少なくないけれど、自転車で異国を旅することは人間として正しいこと、可能である限り行くのが当たり前として生きている。


少し旅に脱線はしたけれど。

世界地図を見て、大陸を自転車で横断するということを、

「いやいや、そんなのテレビの中の人しか出来ないでしょ」

と思うか、

「そのルート、楽しそうだね、行きたいね」

と思えるか。

あるいは、初めての人でも、

「楽しそう、やってみたい!」

と思えるかどうか。


異国を旅するでも、ヒルクライムでそれなりに速くなるということでも、一番重要なのは精神論だ。

精神さえあって、継続さえしていれば、いずれは自分の求めていたことは出来るようになる。


まあ、一番難しいのはそういう精神を持ち続けること。

継続しようと思うとくたびれる。

飽きもする。

別に自転車以外にも生きてりゃいろいろとやることはある。

いくらでも理由、言い訳は湧いてくる。


別にやめたって何ら問題ない。

単純にやりたいなら継続すべきだ、というだけだ。

急がなくたって、継続さえしていれば、いずれタイミングが訪れることもある。


「いや、別にそこまでして自転車で速くなりたいわけじゃないんです。楽して速くなれたら良いなと思っただけで」

という人も決して悪いことではない。

でも、残念ながら自転車ってそんなに楽な乗り物でもない。

楽して速く走りたいならスーパーカブが良い。

スーパーカブって良い。

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まあ、後半はストイックなことも書いたけれど。
それでも、普通の人が普通に走る程度に速くなりたいっていうくらいなら、
普通の人が出来る範囲のことなので、そこまでストイックにしなくても良い。

でも、やっぱり継続は大事なので、飽きないようにする工夫をしていくって大事。


まあ、そんなこんな。

posted by じてぼん。 at 22:32 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする